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ご飯・空手・渓の日記


by 4433yoshimi
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たまには映画でも観てみよう

今年、最初のキムチををつけたのが先週。1週間経ってそろそろよかろうと食べてみたら、バカウマ。塩加減が絶妙なのと、知人にいただいたウエットタイプの粗粒唐辛子のフレッシュさが効いている。ジャガイモとニンジン、タマネギ、キャベツ入りの塩豚スープ、サンマの梅酢煮、玄米ご飯とともに。
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今日はラピュタ阿佐ヶ谷へ映画を観に行った。高円寺「眉山亭」のママさんは映画通で、お勧めの映画をたまにご一緒させていただいている。今日は新藤兼人監督の「鬼婆」(1964年作)。日本の戦国時代の最底辺に生きる人間を描いた作品だが、乙羽信子と吉村実子の存在感に圧倒された。現代の上っ滑りな人間とはまるで別の生き物のようだ。例えていえば、山猫と飼い猫くらい違う。それにちっとも古さを感じさせない斬新な映像。昔の日本映画を観るたびに、その濃さ、深さ、逞しさ、自由さに心を奪われる。ケンカや空手だって、昔の人のほうがずっと強かったんじゃないだろうか。
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晩飯は北海道から取り寄せた1グラム1円のジンギスカンを食べた。5000円以上注文すると送料無料になるので、たまに500グラムパック5キロ買って冷凍しておく。モヤシ大量。初めて春菊も加えてみたのだが、香りもいいしジンギスカンのタレとのマッチングもよくて1把完食。

以前、安田南というジャズ歌手がいたことを書いたが、実は彼女の歌を初めて聴いたのは「眉山亭」だった。ママさんのマイ・フェイバリット・シンガーなのである。1970年代後半からぷっつり消息を絶ち、現在も行方知れず。と、思っていたら、吐渓の知り合いのミュージシャンが、今年、亡くなったと話していた事を知った。ちょうど私が彼女を知る少し前らしい。どこかで相変わらず格好良く生きているんだろうと思いたかったが、残念。
映画を見終わった後、クラシックの流れる喫茶店でママさんにそのことを伝え、二人で悼んだ。

映画にしろ歌にしろ、死んだ後々までも人を魅了し続けるのはすごい事だ。それは一体どんな奇跡なんだろう。
by 4433yoshimi | 2009-11-27 23:58