ご飯・空手・渓の日記


by 4433yoshimi
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天然キノコは幸せの味がする

9月の最終週末、吐渓とふたり、沢に行く予定だったが、台風が来たり雨予報だったりで、急遽、鹿沼の極旨しなそば屋「麺坊」の店主、中尾彰男さんのキノコ様子見に同行することにした。場所は奥日光。
今年は夏キノコの出はよかったけれど、秋キノコは猛暑の影響か、なかなか寒くならない気候のせいで通常よりも遅れているとのこと。中尾さんのお話では、奥日光は秋キノコが比較的早めに出るとのことで、その年の状況を知るにはいい場所なのだとか。
お店の休業日(金曜日)の前日、台風近づく東京から鹿沼へ、久しぶりの中尾さんのラーメンを楽しみに向かった。
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いつものしなそばにするか、つけそば、もしくはキノコそばにチャレンジしてみるか、激しく迷う。結局、私がつけそば、吐渓がキノコそばを注文し、味を見合うことにした。
つけそばは、あっさりした多めのスープに、タケノコやチャーシューなどたっぷりめの具が沈んでいる。ぎとぎとラーメンが嫌いな私にはうれしい味だが、細麺なのがちょっと違和感。しかし、キノコそばは絶品。これは世界広しといえども、キノコオタクの中尾さんにしか作れないだろう。何しろ天然のキノコがたっぷり入っていて、その味がスープにしっかり浸みているのだからたまったもんじゃない! 天然キノコのすばらしい味に、目の前に霞がかかるような思いだった。いやあ、旨いわ。
チタケご飯やコシアブラご飯の元も売っていた。ご飯に混ぜるだけで山の恵みをいただけるのだからありがたいことであるが、これまで買ってちゃ山好き女の名がすたるので我慢した。自分で採ってきて作らなくちゃな。基本的に保存するほど採ってこないのがポリシー。
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その夜はお店の2階の中尾さんの自宅で寝て、翌朝出発。雨が降っていたが、午前9時から2時頃までは曇り→晴れだという天気予報を信じて、いや祈りながら向かうも、車止めにつく頃には雨は上がっていた。
「いやあ、まだ早いかもしんねえなあ。期待しないでね」
自信なさげな中尾さん。しかし、うれしい誤算だった。ハナイグチが飽きない程度にポチポチ採れて、楽しいのなんの。ほかにはシロヌメリイグチやスギタケなどもちょこちょこ。
おいしいものがあっちに、こっちにも出ている山はなんて楽しいんだろう。たぶん人類が発生した頃から、食べられるものに出会った時、そしてそれを手にした時に人が感じる喜びは変わらないと思う。無条件のうれしさだ。
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帰宅すると吐渓はいそいそとキノコのゴミ洗い。まだ出たてなので虫もほとんどいない。私はそれをさっと湯通しをし、酒と焦げ付かない程度の水を入れて熱を通した。それでもキノコの水分で鍋一杯のキノコスープの出来上がりだ。
翌日、塩と醤油で味付けをし、豆腐だけ入れて食べてみた。
おいしい!
近くに住む山仲間を呼んでお出しすると、
「いやあ、鳥肌たちました」
とうっとり目を閉じている。ふくいくとした香り。不思議なことに、温めたバターのような幸せな香りだ。味は、まさしく天然のキノコとしか形容のしようがない。しみじみおいしかった。

山に感謝。中尾さんに感謝。頑張って歩いた甲斐があったよ。これだから山は止められない。
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by 4433yoshimi | 2010-09-26 10:47