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ご飯・空手・渓の日記


by 4433yoshimi
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涙を流す猫

涙を流す猫_f0207325_13444277.jpg往事ほどではないが、それなりに師走の気ぜわしさに追われる日々。先週末は久しぶりに沼田の家へ。庭の枯れっ葉を刈ったり燃やしたり、その時間を利用して生ラムを炭火で焼いて食べた。いやあ、のんびりしたさ。
夕暮れ、ひょっこり野良猫がバルコニーにやって来て、ちょこんとガラス戸の前に座って「ニャー」と泣く。鶏皮があったので、さっと煮て出したらペロリと食べた。いつもは少し食べたら消えてしまう、人見知りな猫なのに、まだ物足りなそうにこちらを見ているので、残りご飯に缶詰のツナを混ぜて出したら、がっつくことがっつくこと!
「おい、見ろよコイツ、涙流して食べてるぜ」
鶏皮の時にはそんなことはなかったのに、確かにホロホロと涙を流しながら食べている。チラッとこちらを見上げると、本当に眼にいっぱい涙を溜めていた。
「そんなにおいしいのかい?」
確かに野良猫にとっては大変なごちそうに違いない。
「もしかすると猫も感情があるのかね」
涙を流す猫_f0207325_13451939.jpg
吐渓が感心している。この寒空、夏に比べるとずいぶんひもじい思いをしているんだろうなあ。なんとかこの冬を無事に乗り切るんだよ、と祈った。ちなみに、翌日、帰りがけに「ニャー」とまたやってきたので、バームクーヘンをあげたら、サクサク食べたが涙は出ていなかった。

吐渓の整体の患者さんにいただいたラ・フランスがちょうど食べ頃で、これまで食べたラ・フランスの中では一番おいしい。自分で買う時は値段と質を見比べ、身の程にあったものし買えないが、本当にありがたいことである。実家には、ネットで結構な値段のみかんを送ったら、とてもおいしかったとのこと。いただきものの良さって、そんなところにあるのだと思う。
たまに神戸牛を送ってくれるので関西在住でひとり暮らしの叔母に、たまには何かプレゼントを、と思うのだが、シンプルライフを固持する叔母のお眼鏡にかなうものはなかなかないので困ってしまう。“もの”で気持ちを伝えるってむずかしいね。
涙を流す猫_f0207325_13454873.jpg
毎年、手作りのポン酢やクギ煮を送ってくれる従姉が胃ガンで手術をした。初期とのことで、命には関わることではないようだが、胃を全摘出するという。しばらくは重湯ぐらいしか食べられないとか。困った困った。幼い頃に母を亡くし、私が小学生の頃は我が家に同居していた従姉だから、姉妹同然。いやはや、本当に困った感が激しかった。現在、神戸牛を送ってくれる叔母の近くに住んでおり、ひとり暮らしの叔母は、この従姉を頼りにしている。叔母の心配はいかばかりだろうか。なんともせつない年の暮れである。それでも年内には退院できるとのことで、胃がなくっても生きていけるんだから、人間て、かなりしぶとい生き物なのだな。心が折れないかぎりは、かなりのことは耐えられるのかもしれない。気力とか、気合とか、計り知れないものがまだまだあるんだろう。
かと思えば頑張りすぎるのはよくないらしいし、あちらを立てればこちらが立たず、着地点を見極めることが大切なのかも。
涙を流す猫_f0207325_1346979.jpg

今年もあと半月。絶対に風邪をひかない、と気合いを入れておこう。
by 4433yoshimi | 2010-12-16 13:46