食への熱情
2011年 04月 11日
到着して驚いた。尾頭付き? しかも大きくもなく小さくもなく、まあまあのサイズ。これでおいしければリピート決定だな、と早速、食べてみた。
旨し!
適度に脂がのっていて、しっとりしてるし塩分もほどほど。ほっと胸をなで下ろしたのだった。
東日本大震災以降、食品を買うのにとても気を遣う。外食なら中国野菜だろうが福島産野菜だろうが平気だが、家での食事は毎日のことなので微々たる量でも体内に蓄積されていく。家での食材は、米や調味料はもちろん、麦茶用の麦に至るまで、納得のいくものしか購入しないようにしている。まあ、高ければいくらでもいいものはあるけれど、値段と安全性のかねあいを見極める自分の目を信じるしかない。魚屋や八百屋に行って安くておいしいものを選ぶのと同様。
現在、吐渓が福岡に出張中。ご飯に関しては手をかけたくないので、数日分を一気に調理した。焼き竹輪とニンジンとタケノコの煮物、冷凍してあった天然ナラタケと大根との味噌汁、ハウスのほんとうふで豆腐を作り、ブロッコリーを茹でる。
冷凍玄米を温めて、もそもそとひとりご飯を食べていると味気ないものだが、神戸在住のひとり暮らしの叔母は、もう数十年、外食いっさいなしですごしているというのだからすごい。彼女の人生における食の楽しみというのはいかほどのものなのかがとても気になる。食に対して享楽的であるか否かといわれたら、私は絶対に楽しみたいほうで、叔母はそれほどウエイトを置いていないのかも。
「姉ちゃん、ほんまに子供の頃から食いしんぼやったから」
と叔母が母のことを評するが、私もその母のDNAを受け継いでいるのだろう。
「昔はお金がなくて甘いもん食べられなかったけど、今はお金があっても医者に止められてるから食べられない。情けないよホントに」
と会うたびに愚痴る北海道在住の母に、先週、ゼロカロリーのあんみつと水ようかんを送った。
「いやー、久しぶりに食べられておいしかったあ」
と電話口で声を弾ませる母。これから時々送ってあげよう。食べたいものが食べられない食いしんぼの切なさが胸に迫った。そんなにあんみつ、食べたかったんだね、お母ちゃん。
土曜日のジムでのピラティスのレッスンが、けっこうきつくて筋肉痛。ジムの帰りに寄ったデパートでイワシ4尾480円が280円になっていて思わず購入。ショウガ煮にして2食に分け、おいしくいただいた。なんだか、食べることばかり考えているな、私。
by 4433yoshimi
| 2011-04-11 00:08