ご飯・空手・渓の日記


by 4433yoshimi
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

木も泣くことがあるんだろうか

とうとうウチのお向かいさんが更地になった。私がこの家に越してきたのが20年以上前のこと。10年ほど前にお向かいさんは古い家を壊して庭だった敷地に新築。ウチのウサギ小屋が4件ほど建つくらいの敷地で、家ももちろんとても立派で、お金がかかっていそうなお宅だった。その時の建築屋とのトラブルで奥さんがパニック症候群になったと愚痴られた数年後、毎日ハイヤーで出社されていたご主人が脳梗塞で半身不随に、ほどなくして奥さんがどうやら認知症らしいなあと思っていたところ、お二人ともいなくなり、空き家となって3年くらいか。時折、結婚して家を出られていた一人娘が時折、家に風を通しに来ていた。そのうち中古住宅として売られ、誰かが越してやってくるのだろうなあと思っていた。まだ家もしっかりしているし、敷地も広いからけっこうな値段で売れるだろう。なのに、ある日、業者からの解体のお知らせが我が家のポストに入れられていた。
f0207325_10105741.jpg

その日から、徐々に壊されていく家を見ていた。最初に売れそうな備品が次々と運び出されていき、搬出のために塀が一部崩され、立木も一部チェンソーで切られ、片側の壁がなくなり、むき出しになった家の骨組み。まだしっかりしたその様を見ていて「もったいない、もったいない」とつぶやく日々。敷地の周りの木々は、きっとそのまま残されるのだと信じていたが、吐渓は「全部なくなるよ」とにべもない。そんなはずはないと思い続けたが、家がすっかりなくなると、すべての木々がチェンソーで切られ、根も掘り起こされ、産廃トラックで運び出された。
なんてことだ。今が盛りと咲いていたキンモクセイも、毎年、春を知らせてくれたハナミズキも、隣家との境となっていた生垣の樹木さえ、すべて刈られてしまった。音もなく木々が泣いているような気がした。ご夫婦が元気な頃、通われていた庭師のおじいさんがこれを見たら、泣くに違いない。開発とか、お金儲けって、こういうことなんだなあ。きっと業者が分割して建て売りで売られるんだろう。まあ、我が家も同様にして売られた建て売りだから、天に唾するようなものかもしれないが。
f0207325_10113133.jpg

今日は台風18号が東京に上陸するという。昨日からの雨が徐々に激しく、風も強くなってきた。お向かいの更地は柔らかい盛り土に水たまりがいっぱいできている。春だったら数日で雑草で被われてしまうだろう。だからこの時期に解体されたのかもしれない。
空気がしんしんと冷えているので、辛いキムチうどんを作った。食べ終わると確かに温まった感じ。ああ、よかった、こんな日に歯医者の予定を入れていなくて。そう考えると気持ちが明るくなる。
よかった、銀行に行く用事がなくて。よかった、買い物に行かなくても食べ物があって。よかった、キノコ狩りの予定がなくて。よかった、今日がゴミ出しの日じゃなくて。
大型台風とのことでテレビやラジオで注意を呼びかけているけれど、そのせっぱ詰まった感じよりたいしたことがないような気がするのは私だけ? 直ちに影響があるものに関しては過剰なのかもしれないね。
f0207325_10124477.jpg

[PR]
by 4433yoshimi | 2014-10-06 10:13