ご飯・空手・渓の日記


by 4433yoshimi
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実家からの電話はめったいないが、かかってくる時はいつも同じ。
「あのね、お父さんがね~」
せっぱ詰まった79歳の母の声。父は91歳。昔から繰り返されてきた夫婦ゲンカ。
またですか。
子供の頃から仲裁役だった私。もう疲れました。夫婦ゲンカは本当にかってはいけないものだとつくづく思う。今はケンカできるだけの体力と頭でよかったと割り切るようにしているが、血圧が上がる嫌な感じはぬぐえない。少し経ってから二人が何事もなかったかのようになってからも、その嫌な感じが心の底に澱のように溜まっているのである。これはどちらかが人生をリタイアするまで続くのだろうなあ。
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今年は行者ニンニクを採りにいけなかったので、新潟の温泉の野菜直販コーナーで買い求めた。311以前は鰹を買ってきて行者ニンニクをたっぷり刻んでのせてポン酢をかけて食べたものだが、あれ以来、鰹は食べていない。皮付きのイノシシがあったので、ローストして行者ニンニクを巻いて辛子味噌をつけて食べてみた。
チョーおいしい!

その翌日には、神戸の叔母から松阪牛が到来。コシアブラと一緒に鉄板焼きにしてレタスと行者ニンニクに巻いてみた。いやはや、牛と山菜の幸せな出会いだった。
新潟でいただいてきたコシアブラは、例年より苦みが少ないような気がする。牛脂で炒めただけでもおいしくて、あっという間になくなってしまった。
ありがとうおばちゃん!

昨夜は友人夫婦が晩ご飯を食べに寄ってくれたので、イノシシを角煮に。ローストもいいけれど、しっかり味の染み込んだ角煮も格別。
九州から注文した糠床が、だんだん我が家の味になってきている。塩分と酸味の割合が私好み。漬けておくだけでおいしく食べられる糠漬けって、本当に和食のすごさに気づかせてくれる。これに味噌汁と肉か魚を足すだけでちゃんとした食事になるのでありがたい。手抜きは最高の調理法だと思う。あれこれ加えたり時間をかけるよりも、簡単にささっと作る方がおいしいに決まっている。材料さえ選べば、そんなシンプルな食卓が理想。
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ファックスコピー機がずっと調子が悪かったのに加え、プリンターが故障。メーカーに尋ねると、古すぎて部品がないので修理できないとのこと。思いきってファックスとコピーとプリンターとスキャナーの複合機を買おうとググって見たら、予想したより安くて絶句。会社でリースしていたファックスコピー機が、昨年からリース期間が終わって安く買い取ったのだが、そのリース料金よりも安く買えるなんて、いったい世の中、どうなっているんだ。絶句です。
数日後に注文した機械が届き、即日設定。すぐに使えるようになった。
いやはや、古いものを大切に使うことも大事だけれど、思いきって一新することも必要だと思い知った。快適にプリントできて、気分ルンルン。
無知であることは弱者なんだなあ。できれば知らない人にも優しい世の中であってほしいものだ。
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by 4433yoshimi | 2014-05-28 09:53 | Comments(0)

髪をとかさない女

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昨日は空手の朝稽古で浅草へ。終了して中華屋「ぼたん」で冷やし中華を注文して、はたと気づいた。iPadがない! そうだ、トイレだ! 浅草駅に到着して校内のトイレに入った。その時、車内で開いていたiPadをカバンに入れるのをはしょってトイレで棚に置いたんだ。そのまま忘れて出てきて稽古に行っちまったんだ。それはほぼ9時半。もう2時間以上経っている。
お店のお姉さんに「忘れ物を取りにいってきますから」と荷物を置いてすぐそばの地下鉄にダッシュ。トイレに行くと、私が入ったトイレは使用中。そばにいた掃除のおばさんに「iPad見ませんでしたか?」と尋ねるも「見なかったわよ」と気の毒そうにおっしゃる。それでもあきらめきれずトイレが開くのを待つ。
「このトイレに入ったんです、手前に棚、ありますよね、そこになかったですかね」
「いやあ、気づかなかったけどねえ」
申し訳ないけれどトイレ使用中の方を焦らせてしまったかもしれない。それにしてはなかなか出てこない。ようやく出てきて確認したが、やはりなかった。
ガックリ…。
改札脇の女性駅員さんに忘れ物がなかったかどうか確認してもらう。
「それらしきものが届いているようです」
いやあ、ぷくぷくほっぺのおかめ顔の駅員さんが、天使に見えたのだった。
無事、引き取って中華屋へとんぼ返り。おいしい冷やし中華をいただいた。神さま仏様山の神様、ありがとう。
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先週、カナダで犬ぞり師になった本多有香ちゃんが帰国し、我が家で1泊。彼女の自叙伝『犬と、走る』(集英社:1800円)が出版されて、諸々のインタビューを受けるため帰国したとのこと。おもしろおかしい、そしてちょっとせつない彼女のカナダライフを聞きながら飲み食べした翌朝、これからインタビュー会場に行くという彼女を見ると、肩より少し下まで伸びた髪がボサボサ。特に頭頂部は髪が交差しまくり。「髪くらいとかしなさい」とブラシと手鏡を渡すと、しみじみ「いやあ、気持ちいい。髪とかしたのしばらくぶりっすよ」だって。
数十頭の犬と暮らしているうちに犬化してしまったのかもしれない。それにしても毎日、髪をとかさない女がこの世にいるとは想像だにしなかった。

その数日後、山仲間のYちゃんが我が家に食事にやってきた。有香ちゃんに会いたがっていたYちゃんだったが、日程が合わなくて残念だったねえ、などと話ながら髪のエピソードを教えてあげた。
「……それって普通じゃないの? 私もとかしたことないけど」
Yちゃんは背中の中程まである天然パーマのロングヘアー。手ぐしでさっとならしてゴムで結ぶだけとのこと。
ひゃあー、髪をとかさない女がここにも。続けて判明して心底、驚いた。
私は物心ついてから、小さな頃は親が、それ以降は自分でほぼ毎日髪をとかす。休みだとそのまんまのこともあるけれど、外に出る時は一応、とかすよ。それが当たり前だと思っていたのに、いやはや世間は狭いようで広い。いろんな人が、いろんな暮らしがあるもんだね。常識と非常識の境目ってけっこう曖昧なのかもしれない。

我が家の前の家のハナミズキの花がもうすぐ終わる。例年、その白い花は本当に可憐で清楚で心が洗われたものだ。数年前、住んでいた60代のご夫婦が徐々に行動や言動がおかしくなり、昨年の前半からは誰も住む人がなくなった。たまに娘さんが家に風を通しに来ているようだが、めったに出会わない。そして秋、数人の若い庭師さんがやってきて庭中の木をばさばさチェンソーで切ってしまった。ご夫婦が住んでいる時は、折りあるごとに老齢の職人さんが数日をかけて丹精していた庭木が、見る間に丸坊主に。
そして、今年のハナミズキの花はまばらで寂しい。意気消沈しているような花々。この惨状をあの職人さんが見たら泣くだろうなあ。
木に命を吹き込む仕事ぶりというのを、あらためて感じ入った出来事だった。
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by 4433yoshimi | 2014-05-02 10:34 | Comments(0)