ご飯・空手・渓の日記


by 4433yoshimi
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
日々、過ぎていく。過ぎていく速度がどんどん速くなっているような気がするのは、夏に向かっているせいかもしれない。
f0207325_14364892.jpg

先週は北海道の実家に帰省。母が白内障の手術を受けるにあたり、説明&検査日に付き添いが必要だとのことで。
東京の行きつけの眼科医に、母が白内障なので手術をしなければならない時期なので、上京して手術を受けさせたほうがいいだろうかと相談したら、家に近い病院のほうがいいとのことで決断した。説明を受けて1週間後が手術なので、また来週、北海道へ行かねばならない。まあ、おいしいものが食べられるから願ったりなのだけど。

幸い片目だけの手術なので、まったく目が見えなくなることはない。けれど、日帰りなので行き帰りが危ないので付き添いが必要とのこと。92歳の父には無理なことなので、私が帰るしかないでしょう。
説明を聞きにいった北見の病院は、白内障手術に関して定評があるらしく、狭い院内に患者と職員がすし詰め状態。両目手術して待合室で転倒したおじいさんがいたりして不安になったが、執刀医師の話をうかがって安心した。
その時、東京より手術費用が安いと強調されるのが不思議だなあと思っていたら、あとで母が言うには、子供が東京にいる場合は東京で手術を受けさせるというケースがほとんどらしく、娘が東京から手術のために帰って来てくれるといったら、先生が喜んでいたそうな。医師も人なのであるなあ。1万人執刀されたとおっしゃっていたが、いやはや、1万人の目を見た男、なんて小説になりそう。
f0207325_14392894.jpg

父は、相変わらず毎朝、朝食前に家中の拭きそうじをし、ゴミ出しをし、小さいけれど畑の肥料をやったり土をすいたり、散歩に行ったりと休む間もなく動いている。体は本当に丈夫な人なんだろう。ただ、会話に関しては、かなり物忘れの度合いが激しくなった。理解力とか判断力は、さすがに優れているのだけれど、同じことを何度も質問する。けれど、それはさっきもいったでしょ、というと本人もめげるので、何度も何度も答えるようにしている。土日、勤務している老人ホームでも、それは鉄則。忘れてしまうことを責めてはいけないのである。何度も、何度でも、そう腹をくくればわけはないことなのである。何度も確認しようとするその姿が、けなげであるなあとも思う。失敗してはいけない、迷惑をかけてはいけない、そう思う人ほど何度も何度も確認したくなるのであるから。

北海道から帰ってきて、空手の帰りにいつもみんなで打ち上げをしていた浅草の居酒屋さんの店主&空手の先輩のしのぶ会があった。私より1歳年上の男性で、とてもよくしてくださった。人間は、本当にままならぬ生きものだなあと思う。人にはわからぬものをいっぱい抱え、ダメだと思ってもダメなことばかりしてみたり、人知れず素敵なことをしていたり、合掌。

人の営みの諸行無常に惑わされることなく刻々と季節は過ぎていくのであるなあ。
[PR]
# by 4433yoshimi | 2015-05-25 14:40 | Comments(4)

抜け落ちた日々

f0207325_15511519.jpg先週の平日、5日間を明石の家ですごした。水曜日まではM夫妻がいてくれたので、お出かけにしろ食事にしろ、何かとにぎやかで楽しかった。けれどふたりが去ると、まだ家具のないガランとしたマンションの中は、とても空虚でさみしいことに気づかされた。ここでひとりで生きていくのかあ。親の面倒を見るために買った家なので、いずれは親が同居するのだろうが、なんだか実感がわかない。東京の家に帰ってくると、ほっとした。まだ生活の拠点は東京なのだから当たり前かもしれないが。

自分が食いしん坊だということにとても感謝している。食べることへの興味や楽しみがなかったら、とてもやりすごせなかった日々だった。今朝、ご主人を亡くしたうつみ宮土理さんが、亡くなってからの辛かった日々の記憶がない、とおっしゃっていた。とてもよくわかる。私も、20年間、いっしょに暮らしてきたピーター君がいなくなってからの記憶が、希薄だ。特に、失踪してから周囲に伝えるまでの日々は、ほとんど寝たきりのような状態だったが、まるでブラックホールのように記憶が抜け落ちている。人間は、つらいことは忘れるようにできているのかもしれない。
f0207325_15514567.jpg

ようやく、普通に生きる感覚がもどってきた。地に足が着いてきたような。病気もせず持ちこたえられたのだから自分でもたいしたものだと思う。これからは自由だ。誰に何を気にするでもなく、自由にしたいことをし、言いたいことを言い、思うがままに生きていこうと思う。迷惑をかけずに、感謝の気持ちを忘れずに、愛すべき人たちを愛しながら。

来週は北海道の実家へ。母の白内障の手術の説明を受けにいく。父の面倒を見ることが大変だと愚痴る母だが、まだ大丈夫だと虚勢を張る。限界の時が近づいたようだからいつでも明石に来てね、と言っているのだが、長年暮らした北海道は離れがたいらしい。年をとればとるほど変化が怖くなる。やってみると案外、大丈夫なんだけれどね。それはどうにかなるとしても、高校を卒業してから離れている両親と、365日、顔をつきあわせて暮らしていけるんだろうか。なんだかそのことのほうが不安な今日この頃。
次から次へと、浜辺に波が押し寄せるように、何かしらの気がかりが押し寄せてくるのは、心配性のせいなんだろう。なるようになるさ、と自分を元気づけたりもして。
[PR]
# by 4433yoshimi | 2015-05-11 15:52 | Comments(0)

沼田の山は萌葱色だった

f0207325_752145.jpg
今も毎日、なぜピーター君が失踪したのか考えている。
思えば、昨年は私たちは沈みゆく泥船に乗っているような状況だった。それでも彼の嘘のおかげで、私は明日に希望が持てたし、幸せな夢を見続けていられたのである。けれど、嘘は嘘でしかなかったのだろう。彼は、泥船をそっと岸に寄せ、私を大切に岸辺に上がらせ、そして自分はその泥船に乗って去ってしまった。彼を呼び寄せる誰かが、何かがあったのだろうと推測できることが救いである。ありがとう。私は明るい岸辺で前を見て歩いていくことができます。そして、あなたがいつかこの岸辺に戻ってきてくれることを祈っています。その時の私は、きっと今よりももっと強くなっていて、またあなたを守ることができると思う。だから、何も心配せずに、私の待っている岸辺にたどりついてください。

昨日、沼田の家を買ってくださった方に引き渡してきた。
沼田までは普通列車でのんびり向かったのだが、沼田に近づくにつれ萌葱色の山々や川ぞいの岸辺が、胸が締めつけられるほど美しくて悲しかった。毎年、うきうきと楽しくてたまらない気持ちで見ていた景色なのに。でも、きっとまた楽しくてたまらない景色になると思う。
沼田の家を買われたご夫婦は、埼玉県在住でカヌーとスキーが趣味とのこと。あの家は絶好のロケーションだと思う。きっと私たちよりも頻繁に訪れて、家をかわいがってくれることだろう。よかった、いい人たちに買っていただけて。
f0207325_7525326.jpg
沼田の家から持ってきたものはたくさんあるけれど、捨てた量も膨大だった。さすがにお酒は捨てることができず、持ち帰った。その中には、故川上健次さんが沼田の家を建てた時にプレゼントしてくださった「モアの酒」もある。モアは私が経営していた、源流釣り本「源流への旅」や「源流紀行」などを出版した会社である。先月、会社はたたんでしまった。私とピーター君が一緒に頑張って仕事してきた会社だから、彼がいなくなった今は、もう不要なのである。いろんなことがあったなあ。

今日は、私が好きなイタリア在住のブロガーさんが企画した展覧会へ。いい天気でよかった。
http://galleriaar.exblog.jp/21656639/
[PR]
# by 4433yoshimi | 2015-04-28 07:54 | Comments(0)

さようなら、沼田の家よ

沼田の家に別れを告げてきた。部屋の間取りから棚の高さ、コンセントの位置、すべて自分で決めて建ててもらった家なので、格別の愛着がある家である。各部屋の壁、柱をなでて「ありがとう、楽しかったよ」と感謝の言葉を口に出して伝えた。「次の人にも可愛がってもらうんだよ」とまるで自分の子のように愛しんだ。幸い、買ってくださったのは山が好きな人のようなので、山仲間たちと楽しくにぎやかにすごしてくれることと思う。本当に、本当に私と吐渓にとって、癒やしの家だった。この家があったから、いろんなことが広がったのだと思う。運命は、別れを指し示したけれど、感謝と思い出は尽きることがない。
f0207325_1553197.jpg

昨夜は、渓の仲間が集まって、段ボールを運び出してくれた。私にはむずかしい梱包までやっていただいたり、人と人とのつながりのありがたさに感謝しても仕切れない思いだった。電気もストップしていたので、まっ暗な家の中でひとり、一夜を過ごした。眠れないかもしれないと思っていたのに、明け方まで熟睡。やっぱり、この家はよく眠れるなあと感心したのだった。
そして今朝、不動産屋さんに紹介していただいた運送屋さんにハイエースで荷物を運んでいただいた。1万5千円という格安価格なのでちょっと心配していたが、なんと高速を使わず、下道で行くとのこと。行きだけ高速代を出しますから、とお願いして届けてもらったのだった。
東京の家の中は、昨夜、仲間が明石に送る段ボールを引き取ってくれていたので、思ったよりも乱雑にならずにすんだ。吐渓がいないと何もできないと思っていた私だったが、仲間たちのおかげでなんとか前へ、前へと進むことができている。こうしてひとつひとつ乗り越えて、別れを告げたり出会ったりしながら明日を生きるのだろう。なんと不思議な巡り合わせだろう。笑って、思いきり笑ってみたいものだ、明日こそ。
[PR]
# by 4433yoshimi | 2015-04-21 14:26 | Comments(0)

沼田の家が売れました

f0207325_16294298.jpg
どうしようもなく気分が落ち込んで、これはまいったなあとふて腐れていたら、沼田の家の売却を依頼していた不動産屋さんから、希望額で購入してくださる方が現れたとのこと。しかも、ゴールデンウイークから使用したいというので、急遽、荷物を運び出さなくてはいけなくなった。それにしても、この値段では売れないだろうけど、どりあえず出しておこうか、という額だったので、こんなに早く売れるなんてビックリ。明石の家を購入する時も、落ち込んで最低の時に決まったので、もしかすると神さまが私にエールを贈ってくれているのかもしれないとさえ思った。どうやら気分が最低の時に不動産運がアップするらしい。うれしいやら悲しいやら、ちょっと複雑。
f0207325_16301528.jpg

そんなわけで、沼田の家の荷物の運び出しは、21日に業者に依頼した。沼田の不動産屋さんに紹介してもらった運送屋さんは格安で、まあ、本当に経済的にはいうことナシの今年なのである。もしもピーター君がいたらすごく喜んでくれただろうに、残念。でもいないからこそ決めたことなんだよなあ。神さまのような方が、私をこっちにおいで、こっちにおいでと手招きをしてくれているような気がする。私はその手にすがって、えっちらおっちら歩いている。この先に何が待っているのか皆目見当はつかないが、流れのままに生かされているのである。
f0207325_16303763.jpg

北海道の両親に電話をしたら、ふたりとも声がハイトーンになるほど喜んでくれた。父は「売るのはむずかしいと思っていたけど、お前は本当に運がいいなあ」と踊り出しそうな調子で声を弾ませる。うーん、運がいいのか悪いのか、本当にわけがわからない。でも、明石のマンション購入で両親や親戚から借りたお金は返せるのでよかったよかった。いやあ終わりよければすべてよしだが、本当に私は大胆不敵だ。
このまま流れ流れてどこへ行くんだろう。とりあえず今日は祝杯をあげてしまったので、空手の稽古はお休み。明日の午前の稽古に出かけるとしよう。
[PR]
# by 4433yoshimi | 2015-04-13 16:30 | Comments(0)