ご飯・空手・渓の日記


by 4433yoshimi
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

ソルジャーという人種

f0207325_10333417.jpg
お世話になっている方が入院されたので、お見舞いに行った平日の昼下がり。吐渓の運転で首都高から外環道へ向かう。何が切っ掛けだったのか忘れてしまったけれど、地雷の話になった。
「腹這いになってナイフで地面を刺しながら進むんだよ」
吐渓の昔話である。
「カチッと地雷に当たったら、目印を立てるんだ」
地雷はそう深くは埋められていないので、ナイフの長さでも察知できるらしい。それにしても亀よりものろい歩みだ。脂汗を垂らしながらナイフを頼りに進むなんて、なんて難儀な行軍だろう。
「踏んじゃっても足を離さなければ爆発しないんでしょ?」
「ああ、そいつの足の周りの土を指で掻き出して、手で押さえて足をはずして、手を石に替えて放り投げるんだけど、その瞬間、頭を抱えて伏せるんだよ」
いやはや、生きた心地がしなかっただろう。その時の気持ちを想像するだけで手に汗を握ってしまう。
「もうイヤだ、ってダーッと駆け出したヤツがいてさ、みんなでワッと伏せたらそいつ、向こうでヤッタヤッタって大騒ぎ。ビックリしたよ。でもさ、ちゃんと見てなかったからそいつ、どこを走り抜けたんだかわからなくて、いやあ、よく見とくんだったと大笑いだったな」
「まるで信号無視の自転車みたいだね」
笑いがなければ、戦場では平常心でいられないのかもしれない。恐怖だらけの一瞬一瞬をやり過ごすには。
曇り空の向こうを眺めながら、生きている幸せをかみしめた。

我々が見舞った方は、交通事故に遭われての入院である。幸い命に関わるような怪我ではなかったけれど、かなり長期間、不自由を余儀なくされそうだとのこと。その間に、あきらめなければならないだろう多くのことを想像し、指先がジンジンするほどの焦燥感を感じてしまった私。しかし、なす術はないのだから耐えるしかない。いやはや、生きるってことはけっこう大変なことである。

生きていてよかった、と思うことを探して毎日を生きているのかもしれない。おいしいもの、楽しいこと、美しい何か……etc.
f0207325_10363692.jpg
先週、八百屋で「もって菊」を発見。黄色の菊より、紫色のこの菊の花が好きだ。この時期にしか出回らない秋限定の食べ物。さっと湯がいて酢の物にして食べたが、黄色の物より苦みが少ないとはいえ、それにしても苦みがなくて物足りない。目をつぶって食べたら菊とはわからないほどに。私の好きな「もって菊」とは風味が違う。近頃は何でも猛暑のせいにしてしまいがちだが、どうなんだろう。野菜もやたら高いし味も落ちているものなあ。それにつけてもトマトの高さよ(吐息)。

空手道場内の、釣りの同好会の仲間から写真を送っていただいた。先月、沼田の我が家で開催したバーベキュー&釣り堀の会の時の写真だ。上下関係に厳しい世界だが、この時だけは普通の人の顔がかいま見える。どこのお宅でも女性が頼もしくて元気。やはり、母は太陽なのだとしみじみ。
f0207325_10345929.jpg

昨日の稽古には、世界大会でも活躍されている若き女性空手家がいらした。試合で蹴られて前歯が斜めったとのこと。たしかにちょっと歯が下がってるみたい。嫁入り前の娘さんですから……、と思わず彼女の母の気持ちになって嘆息。それでも平然と、次の試合に向けて稽古している姿は、ソルジャーだなあと心でつぶやく。良くも悪くも、そういうキャラでなければやっていけない世界もある、それもひとつの才能であると。その種の才能が全くない私はうらやましいようでもあり、なくてよかったと胸をなで下ろしてもみたり。
[PR]
by 4433yoshimi | 2010-10-08 10:37