「うちご飯VS外食」の日々
2011年 03月 04日
外での仕事が午前中で終わり、吐渓が駅まで車で迎えに来てくれた。
「昼ご飯、どうしようか」
外食にしようかとも思ったが、空腹を我慢してスーパーマーケットへ。こんな時は、手間がかからない食材に限る。国産牛のステーキが安かったので、外食することを考えたらちょいと贅沢するのもいいかとカゴに入れた。そして、数メートル進んだところで豚ロースの厚切りステーキ用に遭遇。吐渓に、どちらがいいかと尋ねると、予想通り豚。何しろおいしそうだし牛より安いしで、こちらに決定。いそいそと帰宅した。
豚はシンプルに塩コショー、仕上げに醤油をひと回して絡めてお皿に。あとは野菜サラダと作り置きのスープ、冷凍玄米ご飯。さて、豚の味は?
「ああ、おいしい!」
ひと口食べてポロリ。思わず頬がゆるむ。
「やっぱり一番旨い肉は豚だよな」
と、脂身の多い端っこに満足げな吐渓。先週、購入したローカロリーのニンジンドレッシングも美味。外食しないで良かった、と心底思うのだけれど、くたびれはてていると、そうもいかない。外食にするか、うちご飯にするか、体力と気力と経済・栄養状況によって決めるのは私。楽ちんな外食か、おいしいうちご飯か、いつも迷いながら揺れ動きながらご飯のことばかり考えている毎日なのだった。
吐渓が福岡に行っているので、たまには友人と酒でも飲もうと電話をしたら、北陸にある実家に帰省していた。春一番が吹いた日に、お父様が亡くなったそうな。98歳の大往生。数度、お目にかかったことがある。とても愛情の細やかな知性の人だった。慎んで合掌。残されたお母様のことが気がかりだが、病み上がりの友人の体力も心配。いくら長生きをしたとて、やがては死を迎えるのだなあと、当たり前のことが胸に迫った。
今日は仕事も空手もジムもお休み。疲れているので終日自宅でたまった洗濯をしたり掃除をした後はゴロゴロしている。お腹がすいたら簡単な肴を作って飲み食べし、本を読んだりテレビを見たり、実家に電話したり従姉にメールしてみたり。昔は自分で自分をもてあますことが多く、なんにもすることがないと焦燥感にかられていたものだ。年と共に、鈍感になっていくのもいいものだなあと思う。
by 4433yoshimi
| 2011-03-04 23:57