京東市場は最高だった
2011年 10月 13日
一昨日、1週間の韓国旅行から帰宅。旅行といっても、今年7月からソウルに単身赴任指定している弟の暮らしぶりをチェックしにいくのが目的だったので、いわゆる観光気分ではなかったが。
弟が住んでいるのは、ソウル駅から地下鉄で3駅ほど離れた新開発地域にある高層マンションの24階。3LDKなのだが、各部屋に収納がたっぷりとあるし、リビングダイニングが日本の倍はあろうかという贅沢な作り。バスルームも2カ所あり、ここで独りで住むなんてあり得ない広さだが、前任者が住んでいたのを受け継いだそうな。家具や電化製品、台所用品などは、前前任者が置いていってくれたそうで、至れり尽くせり。なのに、弟は生ゴミの捨て方も知らず、ここでは本当に寝に帰るだけの毎日らしい。
到着してからの2日は、ほとんどどこにも行かず、家の整理整頓。あるべきものをあるべき場所に置き換えたり、不要品を捨てたり、必要なものを近くのスパーマーケットで買いそろえたり。特に床は水ぶきすると雑巾が黒くなるほど汚れていた。ところが不思議なことに、韓国には床用の洗剤というものがないのである。まあ、水拭きでも構わないのかもしれないが、慣れというのは恐ろしいもので、水拭きだけだと何だかきれいになった気がしなくて気分がさっぱりしないのだった。
掃除が済んで、まず行ってみたのは南大門市場。昔、ここに来た時は、日常生活に必要なありとあらゆるものが売っていたけれど、ほとんどが洋服か化粧品の店になっていて驚いた。あきらかに日本からの観光客用の店だ。まあ、着るものに関してはかなり安いので、地元の人たちも利用しているようだけど。
市場に関しては、今回、マツタケを買うのが目的だった私が一番楽しめたのが京東市場だ。ここはタクシーの運転手さんが「マツタケを買うなら京東市場だよ」と教えてくれたので初めて訪れてみたのだが、いやはや、食の総合市場だ。しかも漢方薬や韓国伝統食品がメイン。大きな瓶に入れて量り売りしてくれる手作りのコチジャン(唐辛子味噌)、テンジャン(味噌)、アミの塩辛、それに絞りたてのエゴマ油、松の実、お茶用の焙煎トウモロコシを購入。もちろんマツタケも買ったけれど、今年は不作だそうで、例年よりかなり高いとか。マツタケなんか買うのは日本人観光客しかいないらしく、マツタケ専門のお店は日本語は通じるし、保冷剤を入れた発泡スチロールにパッキングしてくれて、そもまま飛行機で持ち込めるようにしてくれるのだった。
昼食に食べたチュンチョンマッククス(春川地方のソバ粉の冷麺)も、絶品。なにしろ注文してから粉を麺にして、茹でてくれるのだからおいしくないわけがない。おじさんが一人でやっている3テーブルほどしかない狭い店だけれど、26年間も営業しているというのだから、市場で働く人たちに愛されているお店なのだろう。日本円なら400円ほど。本当に安くて旨い店だった。
今回、食べるもので一番おいしかったのは、テンジャン(鱈鍋)である。弟が連れていってくれた三角地という街の有名店は、まるで日本の漁師町の食堂の雰囲気。小さくてそれほどきれいとは言えないけれど、テーブル席の1階もお座敷の2階も客でいっぱい。元気いっぱいのおばちゃん達が威勢よく店を切り盛りしている。注文したのは辛いのとそうでないのとの2種類。周りのテーブルは全部、唐辛子で真っ赤な鍋だったけれど、味は辛くないもののほうが断然おいしい。具は鱈とセリのみ。鱈は内臓もすべて入っていて、白子が激ウマ! スープもいい出汁が出てしみじみおいしかった。
弟が、どこか行きたいところはないかと尋ねるので、本当は別に行きたいところもなかったのだけれど、ガイドブックを見て、韓国では少人数の役者さん達のミュージカルショーが大人気らしいので観てみることにした。
ミュージカルは数種類の演目があり、それぞれが専用の劇場を持ち、1日2回公演。数チームの役者さん達が交代で演じている。
私が観たのは「ジャンプ」という、武道家一家の泥棒騒動記で、言葉がわからなくても内容はわかるし、かなり笑えた。それにさすがテコンドーのお国柄か、蹴り技が鮮やかで惚れ惚れ。
他の観光地もそうだが、この劇場でも中国人観光客が多かった。福イチ震災以来、日本から韓国に海外旅行者が流れているのかな。
国立中央博物館でも、無料のガイドでは、中国語のチームが一番数が多かった。
帰宅して、さっそくテンジャンチゲを作ってみた。専用の石鍋に鷹の爪と唐辛子(韓国では生の唐辛子を使用していた)、カボチャ、タマネギ、シイタケ、テンジャンを入れ、煮干しの出汁を注ぎ、ぐつぐつしっかり煮込む。
吐渓もニンマリ。いやあ、おいしい。これからちょっとはまりそうな予感。
弟が住んでいるのは、ソウル駅から地下鉄で3駅ほど離れた新開発地域にある高層マンションの24階。3LDKなのだが、各部屋に収納がたっぷりとあるし、リビングダイニングが日本の倍はあろうかという贅沢な作り。バスルームも2カ所あり、ここで独りで住むなんてあり得ない広さだが、前任者が住んでいたのを受け継いだそうな。家具や電化製品、台所用品などは、前前任者が置いていってくれたそうで、至れり尽くせり。なのに、弟は生ゴミの捨て方も知らず、ここでは本当に寝に帰るだけの毎日らしい。
到着してからの2日は、ほとんどどこにも行かず、家の整理整頓。あるべきものをあるべき場所に置き換えたり、不要品を捨てたり、必要なものを近くのスパーマーケットで買いそろえたり。特に床は水ぶきすると雑巾が黒くなるほど汚れていた。ところが不思議なことに、韓国には床用の洗剤というものがないのである。まあ、水拭きでも構わないのかもしれないが、慣れというのは恐ろしいもので、水拭きだけだと何だかきれいになった気がしなくて気分がさっぱりしないのだった。
掃除が済んで、まず行ってみたのは南大門市場。昔、ここに来た時は、日常生活に必要なありとあらゆるものが売っていたけれど、ほとんどが洋服か化粧品の店になっていて驚いた。あきらかに日本からの観光客用の店だ。まあ、着るものに関してはかなり安いので、地元の人たちも利用しているようだけど。
市場に関しては、今回、マツタケを買うのが目的だった私が一番楽しめたのが京東市場だ。ここはタクシーの運転手さんが「マツタケを買うなら京東市場だよ」と教えてくれたので初めて訪れてみたのだが、いやはや、食の総合市場だ。しかも漢方薬や韓国伝統食品がメイン。大きな瓶に入れて量り売りしてくれる手作りのコチジャン(唐辛子味噌)、テンジャン(味噌)、アミの塩辛、それに絞りたてのエゴマ油、松の実、お茶用の焙煎トウモロコシを購入。もちろんマツタケも買ったけれど、今年は不作だそうで、例年よりかなり高いとか。マツタケなんか買うのは日本人観光客しかいないらしく、マツタケ専門のお店は日本語は通じるし、保冷剤を入れた発泡スチロールにパッキングしてくれて、そもまま飛行機で持ち込めるようにしてくれるのだった。
昼食に食べたチュンチョンマッククス(春川地方のソバ粉の冷麺)も、絶品。なにしろ注文してから粉を麺にして、茹でてくれるのだからおいしくないわけがない。おじさんが一人でやっている3テーブルほどしかない狭い店だけれど、26年間も営業しているというのだから、市場で働く人たちに愛されているお店なのだろう。日本円なら400円ほど。本当に安くて旨い店だった。
今回、食べるもので一番おいしかったのは、テンジャン(鱈鍋)である。弟が連れていってくれた三角地という街の有名店は、まるで日本の漁師町の食堂の雰囲気。小さくてそれほどきれいとは言えないけれど、テーブル席の1階もお座敷の2階も客でいっぱい。元気いっぱいのおばちゃん達が威勢よく店を切り盛りしている。注文したのは辛いのとそうでないのとの2種類。周りのテーブルは全部、唐辛子で真っ赤な鍋だったけれど、味は辛くないもののほうが断然おいしい。具は鱈とセリのみ。鱈は内臓もすべて入っていて、白子が激ウマ! スープもいい出汁が出てしみじみおいしかった。
弟が、どこか行きたいところはないかと尋ねるので、本当は別に行きたいところもなかったのだけれど、ガイドブックを見て、韓国では少人数の役者さん達のミュージカルショーが大人気らしいので観てみることにした。
ミュージカルは数種類の演目があり、それぞれが専用の劇場を持ち、1日2回公演。数チームの役者さん達が交代で演じている。
私が観たのは「ジャンプ」という、武道家一家の泥棒騒動記で、言葉がわからなくても内容はわかるし、かなり笑えた。それにさすがテコンドーのお国柄か、蹴り技が鮮やかで惚れ惚れ。
他の観光地もそうだが、この劇場でも中国人観光客が多かった。福イチ震災以来、日本から韓国に海外旅行者が流れているのかな。
国立中央博物館でも、無料のガイドでは、中国語のチームが一番数が多かった。
帰宅して、さっそくテンジャンチゲを作ってみた。専用の石鍋に鷹の爪と唐辛子(韓国では生の唐辛子を使用していた)、カボチャ、タマネギ、シイタケ、テンジャンを入れ、煮干しの出汁を注ぎ、ぐつぐつしっかり煮込む。
吐渓もニンマリ。いやあ、おいしい。これからちょっとはまりそうな予感。
by 4433yoshimi
| 2011-10-13 12:04