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ご飯・空手・渓の日記


by 4433yoshimi
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歴史の里を訪ねて

過酷だった月山沢からもどって数日後、吐渓の取材につきあって滋賀県の関ヶ原方面へ。琵琶湖の湖東にあたるその一体は、釣りでよく訪れる関東以北とは違い、低くて丸い饅頭のような山がポタンポタンと連なるのどかな風景。けれど戦国時代をはじめとして、古くから争乱の歴史が続いたようだ。史跡を訪ねると、その歴史の重さがズシリと肩にのしかかる。食べるために、生きるために、権力のために、お金のために、大儀のために、人は昔から殺し合いを続けてきたのだなあ。争いごとを避けるのが人間の知恵。欲望ばかりで、知恵のない時代に向かっているような気がしてならない昨今、戦国時代の苛烈さを学ぶのも悪くはないかもしれないと思った。
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京極氏の城があったという伊吹山には、頂上に至る有料道路がある。そこから関ヶ原を見下ろしたいと思ったが、行って帰ってくるだけで3千円というので止めた。麓の道の駅のレジの女性に尋ねると、地元でも料金が高いので敬遠されているそうだ。町おこしって、地元の人にありがたがられるものじゃないの?
道の駅では、地元で採れた野菜が格安。吐渓が「ほどほどにね」と言うけれど、あれもほしいこれもほしいでチョー楽しい!日本海で獲れたサバの炭火焼きや各種淡水魚の甘露煮など、山海の珍味も盛り沢山。結局サバと子持ちアユを購入。モロコの佃煮もかなーり惹かれたのだけれど。
小腹がすいたので、珍しく売っていたそば寿司を買い、道の駅の外のベンチで食べた。いやー、これがおいしいのなんの! 文化を感じたよ。そばといい、出汁といい、この地方の食文化を食べて実感。ああ、あのそば寿司を食べにまた行きたいと思うほどに。
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宿泊は養老乃瀧の近くのキャンプ場へ。近くの温泉に出掛けたのだが、数日前から「背中がかゆい」と言っていた吐渓は、湯船の縁の石に背中をズリズリこすったらしく、赤むくれ。まるで因幡の白ウサギのようになって「痛い痛い」と呻くことしきり。今年の春、北海道に帰省した折、父がやはり温泉で背中を石にこすり「もうこんな温泉に俺は来ないぞ!」と八つ当たりしていたのを思い出した。おんなじ赤むくれだ。いやはや、男ってちょっと変じゃないですか。

中央道で東京に向かうも、渋滞でノロノロ、時間だけが過ぎていく。ようやく八王子の次のサービスエリアに着いたら、車が動かなくなってしまった。どーするんだよ…。
結局、知り合いの車屋さんにトラックで引き取りに来てもらい、代車を借りて帰宅したのだった。いやはや、生きてりゃいろいろあるよね。幸い今日、車は修理可能と連絡があった。もう15年くらい乗っている車だ。いつまでお付き合いできるのやら。
風はもう秋の気配。早いなあ。どんどん時が過ぎていく。
by 4433yoshimi | 2012-09-19 19:15